http://www.toray.co.jp/news/fiber/nr060703.html
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20080326/1008477/?P=5
砂がつきにくくて、取れやすい「サンドプルーフ」
「従来素材」と「サンドプルーフ」の比較写真(画像クリックで拡大)
砂付着防止素材「サンドプルーフ」は、ナノマトリックス加工を採用。単繊維1本1本の表面を機能材料で皮膜している。この加工によって、微細な砂や泥の毛細管現象による水着への浸透を防止するとともに、通常の大きさの砂は、高い撥水性能によって海水とともにはじき落とし、砂付着を防止する。東レでは、このナノマトリックス加工の技術を花粉症対策のウエアにも応用している(画像クリックで拡大)
2007年の新素材「サンドプルーフ」。その効果をここで実験していただきます。普通の生地は、はたくと、砂がベタベタくっついて広がってしまう。でも、サンドプルーフはこのように砂がポロポロっと落ちる。

海に入りました(左が「サンドプルーフ」、右が「従来の素材」)(画像クリックで拡大)

海からあがって、ビーチに座ります(画像クリックで拡大)

立ち上がりました(画像クリックで拡大)

パッパッとはたきますと、このとおり!(画像クリックで拡大)
「水着って座るだけで砂がくっつくし、なかなか取れない。砂をくっつけたまま砂浜を歩いてお茶しに行ったり、上からTシャツなんか着ると、Tシャツにもまた砂がくっついて、そういうベタベタするのを全部防げる。砂がつきにくくて、しかも取れやすいんです」(岡村課長)。
これは去年、三愛で出したサンドプルーフ素材の水着。「座るとお尻のところがこう丸くなって、生地が伸びますよね。その生地の伸びたところに砂が入りやすいんですが、サンドプルーフ素材だと砂がつきづらい。普通の素材だと、ストライプでも特に白地で、カビみたいにみえる黒い砂が目立つんです」(海老原さん)(画像クリックで拡大)
これ、結構要望が多かったのではないですか? ――「そうなんです。やっぱり砂が付くと白の水着が一番汚く見えるので、以前は、三愛さんも『生地が砂をかんだときの取り方』という説明書を配ってましたね。伸ばしてはたく、みたいな。特に白い水着が出てきて目立ちますからね」(岡本さん)。なるほど。
店頭では“砂が付きにくいのは作れないの?”と、ずっと言われ続けていたそう。「この素材は、店頭の声から生まれた素材」(海老原さん)だそうです。
サンドプルーフ素材使用。1万8900円(アパレル:三愛アイ)(画像クリックで拡大)
では、2008シーズンの新素材、「カルライト」はどこが違うのか?
2008シーズン新登場の「カルライト」はどう違うのか? 実験で見せていただきます。

計量します。向かって左が従来の一般的素材、右がカルライト。どちらも83gで「同じ重さ」です(画像クリックで拡大)

水に入ります(画像クリックで拡大)

軽くしぼります(画像クリックで拡大)

タオルで軽く水気を取ります(画像クリックで拡大)

この時点で、それぞれの色が違います。水を多く含んだ方は、色がずっと濃い(画像クリックで拡大)

再び計量。従来素材は、生地自体の重さ以上の水を含んでいる。カルライトはわずかに増えただけ(画像クリックで拡大)
この素材の開発目的は「イージーケア性」。「水着は濡れると、持ち帰る時に重くなる。みなさん、うっとうしいなあと思っているんですね。そういう不快感を解消するために開発しました」と岡村課長は話す。「カルライト」は生地に含まれる水分の量が少ないので、着用感も全く違う。「普通、濡れた水着を着てるとペチャっとした感じですが、これはサラっとしてる。水の乾きがすごく早いので、夏だとほとんど乾いている状態」(同)とのこと。
こちらの東レキャンペーンモデルは、カルライト素材の水着を着用しています。
カルライト使用、1万6800円(アパレル:三愛アイ)(画像クリックで拡大)
カルライト使用、1万8900円(アパレル:トータスイレブン)(画像クリックで拡大)
さて、東レは店頭や水着アパレルメーカーとの連携に加え、JTBとのタイアップで海外旅行客をターゲットにしたネット販売を2007年12月にスタートさせました。これは、東レ素材を使用した水着を、東レがアパレルメーカー各社から仕入れ、JTBのサイトで販売するというもの。その背景には、「夏の海水浴人口は減っているが、年間の水着着用シーンは増えている」という傾向があります。
ただ、冬の水着の販売枚数は増えてはいるが、夏に比べれば絶対数が少ないので、実際に百貨店が冬場も売り場を運営するのは効率がよくない。「水着の品数が少ないシーズンにも、消費者のために“新しい売り場”を広げていく、という考えです。ネットでの販売枚数は水着業界全体でも増えています」(岡村課長)。2月、3月は「卒業旅行」でアジアの海外リゾートへ行く女性も多く、順調な滑り出しだそうです。
次回はアパレルメーカーの「三愛アイ」にお邪魔して、新作水着を取材します。お楽しみに!